CROSS TALK

長年に渡りルースと親交の深いアーティストNOVOL氏が今シーズン、ルースがサプライヤーするフットサルチーム[アグレミーナ浜松]のユニフォームのデザインを担当してくれた。
音楽やスポーツにも造詣の深いNOVOL氏を囲んでLUZ のクリエイティブディレクターのSOHSHIと、ブランドマネージャーのMAKKYとの3人で対談。ルースとの出会いからユニフォームに込めた思いまでじっくり語ってもらった。

NOVOLとLUZの出会いについて

MAKKY / そもそもの話を聞きたいのですがNOVOLくんとLUZの出会いはいつ頃どこで出会った感じですか?

SOHSHI / 最初会ったのは名古屋じゃないかな?トヨとリンが名古屋オーシャンズの前身のチームにいた頃だからもう14,5年前の話だよね。LUZが名古屋でイベントやって、確かそのタイミングが最初じゃないかな?

NOVOL / そうそう、それでそのあと東京行った時にすぐ一緒にご飯食べたかなんかしてね。確かソーシとミチオとトヨなんかとね。

MAKKY / 最初にあったときに意気投合した感じだったんですか?

SOHSHI / そうだね、NOVOLくんが作品集を持ち歩いていて。それを見せてもらって「なんだこの人!こんなカッコいい絵を描くんだ!」という衝撃を受けたの覚えてる。で、よくよく話したら歳も近いし、スポーツも音楽もめっちゃ好きってことがわかって。更にお互いまだまだ駆け出しで一緒に何かをやりたいなって話してたと思う。

NOVOL / それで、ルースが横浜のビル街の地下で1on1のイベントやってて、それにライブペイントで呼んでくれたんだよね。ラテンのライブとかDJとかジャンベ隊が太鼓叩きまくってるアングラなパーティだったな。

SOHSHI / /そうそう、天下一の前身のパーティね!その頃パーティやりまくってたからな。

NOVOL / それが始まりかな。で、それの後日談もあるんだけど、そこから数年後のある日に、いきなり携帯に「ブルーノート東京です。仕事を頼みたい」って電話があって。その時JAZZミュージシャンの絵ばかり描いてたから勿論びっくりしたし嬉しかったのだけど、何でいきなり電話あったのか不思議だったんだよね。そしたら「あの時ジャンベ叩いてました!」って言われて。なんとイベントの時にジャンベの人に名刺渡してたらしく、その人がその後ブルーノート東京に就職して、俺の事覚えててくれて連絡くれたんだよね。それからブルーノート東京と仕事する事になって、今もすごくお世話になってるっていう。

MAKKY / それもすごい話ですね。つながってますね!

NOVOL / そういえばモンパチのキヨサクくんともLUZがきっかけで仲良くなったしね。

SOHSHI / そうか!福岡の天下一でNOVOLくんとキヨサクくんがステージで共演してもらったもんね。

NOVOL / そうあれから。ルースって常にアンテナはってるイメージがあって、面白いアーティストを起用して人と人を繋いでるよね。まさにカルチャーを作ってる。

JAZZにハマったきっかけ

MAKKY / そもそもJAZZを好きになったキッカケは?

NOVOL / 元々はROCKとかHARDCOREとか激しい音楽が好きでバンドのベースもやっていて。結構色んな音楽は聴いてて、その中でもFREEJAZZと言われるもの、よくあるJAZZとは違う無茶苦茶に演奏する「なんだこれは!ある意味HARDCOREじゃん!」っていうのに衝撃を受けて、それからバンドメンバーとJAZZを聴きに行くようになって。また更に生音を聞いてずっしり重たいベース音に心打たれてハマっていった感じかな。

MAKKY / 確かに!デザイン打ち合わせで、NOVOLくんが教えてくれたJAZZの音を聞いたときにこれはJAZZ!?と思って。

NOVOL / JAZZは昔からどんどん進化してて、今はNYとかでも小さい頃からHIPHOPを聞いてきたという、そういう世代だから、必然的にいろんな音楽が入って、今の時代はジャンルとか関係ないような気がする。絵描いててもジャンルとか関係ないなと感じるし、音楽も一緒ですね。

絵を描き始めたキッカケ

MAKKY / ところで絵はいつから描き始めたんですか?

NOVOL / 絵はそれこそJAZZを聴き始めた位から。

MAKKY / いくつぐらい?

NOVOL / 22歳とか

MAKKY / それまでは何も描いてなかったんですか?

NOVOL / 描いてなかったなー。JAZZのレコードを聴いてて、当時バンドをやってた先輩とかストリートでグラフィティとかしてて、そうゆうハードコアな精神とかかっこいいなと思ってて、色々見るようになって。反逆的な精神をアートに込めるというか。バンクシーもそうだし、かっこいいいなって。で、自分は壁に描くというよりは一回自分の好きなJAZZのレコードを描いてみたら結構うまく描けて、これ面白いと思って。そっからのめり込んで行ったかんじ。

MAKKY / なるほど。そういった意味ではLUZも急に洋服作りはじめたんですもんね(笑)

SOHSHI / まあそうだね。(笑)オレらも22,3歳で定職も着かずひたすらフットサルやってたからね。スタートのキッカケとなる劣等感とか反逆心とか、インディペンデントなマインドは一緒かもしれない。オレらの場合ハマってたのはラテンミュージックだったけどね。ラテンもある意味JAZZだよね(笑)

ユニフォームのデザインに込めた思い

MAKKY / アグレミーナの今回のユニフォームのコンセプトになった『インプロビゼーション=即興』に込めた思いを聞かせてもらいたいです。

NOVOL / アグレミーナのこととか選手も、昔から知っている選手も何人かいて、プレースタイルも知ってるのでイメージはしやすかったですね。アグレミーナという個性派集団が、即興性というかプレーのアイデアとか個人が持っているインスピレーションとか、自分が好きな「JAZZの即興」と似ていて、JAZZも個性の出し合いだから。「一回出した音は二度と吹けない」くらい、その場で思いついたことを吹いているっていうスタンスの音楽だから、そうゆうところで共通点を感じて、『インプロビゼーション=即興』というイメージを思いついて、自分もデザインを即興で音楽聴きながら描いて落とし込むという描き方でカタチにしたんですよね。

SOHSHI / 「一回出した音は二度と吹けない」ってすごいね。まさにフットサルでも一緒。最低限の決まりはあって、あとは5人の即興のインスピレーションでいかに崩すかみたいな。チームとしてハマったときのグルーヴ感はたまらないんだよね。特にアグレミーナの試合は、試合中にそんなシビれる瞬間が随所にあって。まばたきも許されないような。そんなプレー早くみたいなー。シーズンインが待ち遠しいっす(笑)

MAKKY / まさに!アグレミーナを表してくれたデザインに仕上げて頂きました。選手たちにも感想を聞いたのですが、着た時に「勢いを感じる!」とか、「気が引き締まった!」とかみんなかなり気に入ってますよ!すごい喜んでたから、わかってくれたんだと思って。細かい説明はしてないんですけどね。

NOVOL / リンとかターちゃんとか!?(笑)2人の1on1の映像、面白くてよく観てたよ(笑)でも彼らが着てるのをイメージして描いたから嬉しいですね。感無量です。(笑)Fリーグ開幕したら必ず観に行きますよ!!

SOHSHI / Fリーグの会場でライブペイントとかしてもらっても面白いよね。

MAKKY / フットボールとアートの融合ですね。Fリーグでもルースらしいカルチャーを感じれることどんどんして行きたいですね。

NOVOL / スポーツにはどんどん携わって行きたいので是非是非よろしくお願いします!!!